その雰囲気に浸り切れておらず、その理由を考えながらのオトソ気分
でした。現在2007年1月8日、世の中は成人式だというのに、
窓の外は雨模様なんですね。雨ですよ!雨!!東北も仙台の気候は
いつからこんなに生ヌルくなってしまったのか…と危機感を感じて
しまったりする店長です、こんにちわ。ヌルい男…。
07/1/8 掲載
さて、この異常気象に素直に反応するのが農作物です。お花も立派な 農作物でして、その影響は意外と大きいのです。以前にもボヤいて おりましたが、食にまつわる農作物の相場変動はニュースになるので 一般消費者への情報としても浸透が速いのですが、これが生花となる と、ともすればそのお花屋さんが高いだけかと思われるのがつらい 所です。是非ニュースで流していただきたい…。生花の相場変動は 野菜の比ではありません。地方性もあるでしょうが、2倍3倍が当た り前という世界だったりします。 ここからは若い(と思っている)私にはらしくない精神論ではござ いますが、昔は昔、私が産まれるかどうかという頃まで、どんな市場 であっても相場は「神」であり、恐ろしいものとして受け止められて おりました。セリを行う場所には神棚があり、セリが始まる前には 神棚で手を合わせてからセリに臨む行動をしていたセリ人も珍しくは なかったという事でした。食肉・魚・青果に限らず、株式相場もです。 セリというのは、人知の及ばぬところで価格が変動する“生もの” として扱われておりました。生産者を敬い、セリ人を尊び、誇りを 持ってセリに接する…少なくとも私は祖父からそう教えられたもの です。私の祖父は仙台中央卸売市場花卉部の創設者だったりするわけ ですが…。今やどんな市場、どんな相場も人為的としか思えない手段 によって相場が変動します。そこには文化や伝統、尊厳や誇りという 時代遅れなのかも知れない精神は微塵も感じられません。市場のセリ は自然と背筋が張り詰めるという雰囲気はもう何年も味わってません ね。気象といい、伝統や文化といい、ヌルくなりきってしまった世間 で私は何をすべきか…まで言うとカッコ良すぎですが、精神論から 入るのも一つではないでしょうか。特にこの効率至上の世にあって 無駄を求めるのはステイタスの様にも思えますが。 ここ数日のワイドショーで、ハワイの空港で有名人を張り込みする 芸能記者ばかり鼻につきましたね。ドコに行ったっていいじゃないか、 というか日本にいなさいよ、またはコソコソと行きなさいってば、 そもそもお正月の文化をわざわざ壊す報道はどうなのか、できるなら 私も正月にハワイなんぞ行ってみたい<本音>…色々な思惑で複雑 です。このまま正月の文化がなくなっていくと、松や千両などの生産 者はいなくなります。それ以前にいけ花がこのままいくと無くなり ます。伴っていけ花でしか扱わないような花を作っていた生産者も いなくなります。ギフトとしてのお花は元気です。お陰様ですね。 いけ花にギフトの性格も持たせたらいいのかな? とも考えますが 文化伝統のものだけに、そうそう改変できない世界でもあります。 一花屋が取り扱える問題ではないのですが、その一花屋が影響でき てしまうような花屋さんになってみたいと虎視眈々の店長でした。 |
「影響力を持ったら、店長が率先してハワイで正月を過ごすのではないですか?」というスルドイツッコミをいただき、反論の言葉すら見あたらないのですが…。 |
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